- 建築積算士の資格って文系出身者、積算未経験者でも合格できる?
- 積算知識のない人が建築積算士資格を取得するための勉強方法を知りたい
- 建築積算士の難易度、勉強時間はどのくらい?
このような疑問に答えます。
建築積算士試験は参考書や情報があまりない試験で、どう対策すればよいか悩みますよね。私自身どう勉強を進めていくかで悩みました。
今回は、文系出身、積算未経験ながら約半年間の独学で建築積算士試験に合格した経験をもとに、積算の知識がなくても建築積算士試験に合格する方法を紹介します。
この記事を読めば、効率よく合格できる勉強方法がわかるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
建築積算士とは
です。
厳密には次のように定義されています。
- 建築積算士
-
建築生産過程における工事費の算定並びにこれに付帯する業務に関し、高度な専門知識及び技術を有する専門家
公益社団法人日本建築積算協会HPより - 建築積算
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建築積算とは建築物の設計図書に基づき、工事に関する内訳書を作成する業務
ウィキペディアより一般にある目的のためにその各部分を計算し、その結果を集積し工事費用を事前に予測すること
ウィキペディアより
建築積算自体は建築積算士資格を保有していなくても行うことができますが、建築積算士資格を保有していることでプロとみなしてもらいやすいというメリットがあります。
建築積算士試験の難易度・勉強時間
- 難易度
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- 建築積算士試験の合格率は約60%
- 積算経験者にとっては比較的容易、積算未経験者にとってもそんなに難しくない試験
- 毎年似たような出題のため対策はしやすい
- 出題形式
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- 一次試験は4択問題
- 二次試験は短文(200字以内)記述問題が2問と図面から数量を計算する問題
- 勉強時間
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- 建築業界の基礎知識があり積算未経験の場合で200時間程度
- 受験資格
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- 満17歳以上であること
建築積算士試験の難易度はそんなに高くありません。
積算を実務で行っている人だとさらっと勉強するだけで受かるようです。(と積算経験のある上司が言っていました。)
私のように積算を全くやったことがない人はそれなりにしっかり勉強する必要がありますが、範囲は広くないですし、過去問と同様の問題が出題されるので対策はしやすいです。
合格率6割程度の試験で、
一次試験は4択問題、二次試験は短文(200字以内)記述問題が2問と図面から数量を計算する問題が出題されます。
勉強時間は、私の場合で平日30分、休日2-3時間を半年ほど勉強したので、未経験者で200時間程度です。
ちなみに、受験資格は満17歳以上の人であれば誰でも受験できます。
建築積算士の勉強方法
ここからは建築積算士試験の勉強方法を紹介します。
前提として、基本的な建築用語や業界知識(発注者、専門工事業者、工種など)はなんとなく理解できるという人を想定しています。
テキストはこれ一択!『建築積算士ガイドブック』
テキストは、建築積算士試験を主催する公益社団法人日本建築積算協会が建築積算士試験の出題範囲として指定している「建築積算士ガイドブック」を使用すると最も効率がいいです。
日本建築積算協会HPに掲載されている過去問の解説には「建築積算士ガイドブック」の該当ページもあわせて記載されていますし、短文記述問題はこのテキストのまま出題されたりします。
ただし、テキストの内容(書き方)が、初心者には優しくないです。
そのため、使ってみて「わからない!」という人は、もう一冊入門書のようなものを併用した方が良いと思います。
いずれにせよ、この「建築積算士ガイドブック」が出題範囲ですので、このテキストには目を通しておくようにしましょう。
おすすめの勉強方法:ひたすら過去問を解く
おすすめの勉強方法は、こちらのやり方です。
テキストはすべて覚える必要はありません。ざっと読む程度で大丈夫です。
「建築積算士ガイドブック」は未経験者は頭に入ってこない & わかりづらいため、テキストを読む段階で完璧に理解しようとせず、過去問を解くなかで、出てきた問題のテキスト該当箇所を読みひとつひとつ理解 & 覚えていくのがいいです。
試験問題は過去問と似たような出題のため、過去問を完璧にしておけば合格できます。
建築積算士試験は一次試験と二次試験がありますが、二次試験対策は一次試験が終わってから勉強を始めても間に合うため、一次試験が終わるまでは一次試験対策に集中しましょう。
- 過去問を解くなかで理解し覚えていく
- 二次試験対策は一次試験が終わってからでOK
過去問の解答とテキスト見ても理解できない場合
一次試験は暗記で乗り越えられますが、二次試験はしっかり理解する必要があります。
勉強していくなかで、過去問の解説とテキスト該当箇所を読んでも、なぜその計算になるのかがわかりづらい部分が出てきます。
どうしても独学だと難しいと感じた場合、毎年、建築積算士試験を主催する日本建築積算協会が建築積算学校を開催しているのでそちらに参加するとよいでしょう。(5月中旬~7月中旬にかけて参加者募集されています。)
ただし、費用は税込89,100円(協会会員は税込73,700円)です・・・。(2023年度)
私も過去問をやっていて解説とテキストを読んでも理解できない部分がいくつかあり、
そういう場合は一旦付箋を貼って飛ばしていました。
過去問を何年分か解いていくうちにいつの間にか理解できていることが多かったので、わからない部分は一旦飛ばして進めていくとよいでしょう。
まとめ:建築積算士試験は過去問での対策が効率的
今回は建築積算士試験の独学勉強方法を紹介しました。
勉強のポイント
- 過去問を解くなかで理解し覚えていく
- 二次試験対策は一次試験が終わってからでOK
建築積算士試験は過去問対策をしっかりすれば合格できます。
過去問の解説やテキストはわかりづらい部分もあるため、どうしても独学で難しく周りに聞ける人がいない場合は外部講習に参加するのも手です。
問題の傾向ははっきりしているので、しっかり対策をして合格をつかみ取りましょう!