母乳育児に興味があるけど、メリット・デメリットを知っておきたい。
今回は、新生児期からほぼ完母(完全母乳)で子ども(現在、生後8か月)を育てている私が、母乳育児のメリット・デメリットを紹介します。
母乳育児は良い面、大変な面、両方あります。
この記事を読めば、自分にあった授乳スタイルを見つけるヒントになるので、最後まで読んでみてくださいね。
母乳育児(完母)のメリット8つ
母乳育児のメリットは次の8つです。
①産後の回復が早い
赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうと、子宮の収縮が促され、産後の回復が早くなります。
産後入院中は授乳すると子宮収縮でお腹が痛かったです。
おかげで退院するころにはかなりお腹が小さくなっていました。
②赤ちゃんの免疫力を高められる
母乳には免疫がたくさん含まれており、赤ちゃんが病気にかかりにくくなると言われています。
特に産後3日頃の初乳は、それ以降に出る成乳の3倍免疫成分があるそうです。
③幸せホルモンが分泌される
母乳を与えると、幸せホルモンであるオキシトシンが分泌され、産後うつや不安感に対して良い効果があると言われています。
④授乳の手間が少ない
ミルクで授乳だと、ミルクを買う→ミルクを入れる→お湯を沸かして注ぐ→冷ます→(授乳)→ほ乳びんを洗う→消毒する、といった手順が必要ですが、母乳での授乳はパッとおっぱいを出すだけなので、授乳の手間がほとんどありません。
特に、夜中に眠い目をこすってミルクの準備をするのは大変なので、その手間がないのはうれしいです。
ベビーベッドを卒業してからは、夜中に子どもが泣いたら、コロコロと隣の子どもの布団の転がっていき、パッとおっぱいを出して添い乳をしています。
⑤ミルク代がかからない
母乳育児だとミルク代がかからないというメリットもあります。
ただし、授乳でカロリーを使うため、ママのご飯の量が増えて食費は上がるので金銭的にはトントンかも…。
授乳しはじめてから、部活をやっていた学生時代並に食欲が増し、大盛をペロッと完食できてしまいます。
家の米の消費量が半端ないです…。笑
⑥食べても太りにくい
母乳育児はカロリーを使うので、体重が妊娠前に戻りやすいですし、たくさん食べても太りづらいです。
私は現在授乳中で、妊娠前の1.3倍くらいご飯を食べていますが、体重は妊娠前に戻り、それをキープできています。
授乳しはじめてからは、外食では大盛を頼むことも多いです。
今はそれでも全然太りませんが、授乳量が減ってきたら食べる量をおさえないといけないなと思っています…。
⑦外出時に持ち物が少なくて済む
ミルク育児だと外出時にほ乳びんやミルク、お湯を持っていく必要がありますが、母乳の場合は授乳に必要な持ち物は特にありません。(行先によっては授乳ケープを持っていくことはあります)
赤ちゃんとの外出はオムツや着替えなど、荷物が増えるので、少しでも荷物が少なくできるのはうれしいです。
⑧泣き止ませに便利
ミルクは月齢によって3時間おきなどと授乳間隔決められていますが、母乳は欲しがるだけ与えてよいと言われているので泣き止ませるのに便利です。
特に生後1~2か月のうちは、泣き止ませをおっぱいに頼っていたため、半分おしゃぶり代わりになっていましたが、重宝しました。
ただし、おっぱいがあるがゆえに、子どもが泣いているときの泣き止ませ担当が自分(ママ)になってしまい大変という側面も…。
母乳育児(完母)のデメリット8つ
母乳育児のデメリットは次の8つです。
①授乳間隔が短くて大変
母乳はミルクに比べて消化が早く、腹持ちが悪いため、特に最初のうちは授乳間隔が短くて大変です。
生後2か月くらいまでは1日に10~15回授乳していました。
当時は「今日一日おっぱいあげてたら終わった…」という感覚で大変でした。
②母乳が足りているかわかりづらい
母乳だと出ている量が見えないため、足りているかどうかがわかりづらいです。
特に満腹中枢ができる生後3か月くらいまでは、授乳後にすぐまた泣き出すと、まだお腹が空いていて泣いているのか、飲みすぎて気持ち悪くて泣いているのかがわからず、大変でした。
母乳が足りているかどうかは、体重増加、おしっこの回数、機嫌などで判断しています。
③乳頭トラブルや乳腺炎になる可能性
母乳育児をしていると、乳頭トラブルや乳腺炎になる可能性があります。
私は今のところ母乳外来にかかるほどのトラブルは起きずに済んでいますが、特に母乳が軌道に乗るまでの生後3か月くらいまではよくおっぱいが詰まってしこりができていました。
おっぱいが詰まってしまったら、しこりの部分を一生懸命押しながら、必死で子どもに飲んでもらっていました。
④長時間子どもを預けられない
母乳育児だと長時間子どもを預けられない可能性があります。
母乳育児でも、搾乳を渡して与えてもらったり、預けるときだけミルクを与えてもらったり、と方法はあるのですが、完全母乳で育てているといつの間にかほ乳びん拒否になっていることがあるので、要注意です。
うちの子がまさに、ほ乳びん拒否になってしまい、子どもと3時間以上離れられません…。
早めに保育園に預ける予定の人や、たまには自分の時間も欲しいと考えている人は、1日1回はほ乳びんで飲ませるようにすることをおすすめします。
私は完母(子がほ乳びん拒否)なので、「夫と子どもがいる部屋とは別の部屋で、AirPodsで音を完全シャットアウトして自分の世界に入る」という方法でひとり時間を作っています。
⑤食べるものに気を使う必要がある
母乳育児だと、自分が食べたものが母乳になるので、食べるものに気を使う必要があります。
アルコールやたばこはNG、薬やカフェインは気をつける必要あり、ですし、栄養にもなんとなく気を配っています。
元々お酒が好きなので、ノンアルコールビールを楽しんでいます。
⑥外出時に授乳場所を探す必要がある
母乳育児だと外出時に授乳場所を探す必要があります。
行く前に、行先付近に授乳室はあるかチェックしたり、携帯に「ママパパマップ」という授乳室やオムツ替え台の場所を探せるアプリを入れて、外出先でもすぐに授乳室を検索できるようにしています。
どうしても授乳室が見つからない場合は、安全そうな場所で授乳ケープを使って授乳しています。
⑦服装を考える必要がある
母乳育児だと、授乳しやすいように服装を考える必要があります。
ワンピースなどは授乳しづらいため、前開きの服か上下わかれた服を着ることが多いです。
⑧ミルクアレルギーに注意する必要がある
完全母乳で育てていると、新生児期にミルクが大丈夫でも、いつの間にかミルクアレルギーになっていることがあるようです。
まさにうちの子がそうで、新生児期はミルクを問題なく飲んでいたはずなのに、生後6か月頃に久しぶりにミルクを与えたら(ほ乳びん拒否ですが、その日はたまたま飲んだ)口の周りが赤くなり、病院でアレルギーと言われました。
母乳育児(完母)をやめたいと思ったことある?
紹介してきたように、母乳育児にはメリットもデメリットもあります。
母乳育児をやめたいと思ったことがあるかどうかと聞かれれば、母乳育児をやめたいと思ったこと、あります。
特に、完母で子どもがほ乳びんということもありますが、常に一緒にいなければならないのが大変だな、と感じたためです。
「今日は1日、夫に子どもを任せてフリー」はできません。
一度、生後6か月頃に徐々にミルクに移行していこうと試みましたが、ほ乳びん拒否になっており、嫌がるわが子に無理やりほ乳びんをくわえさせるのがストレスであきらめました。
代わりに、授乳と授乳の合間の3時間弱ひとりで外出する(移動時間もあるので行けても家の近くのカフェ)、家で子どもを夫に見てもらい別の部屋でノイズキャンセリングイヤホンを付けて自分の世界にこもる、などの方法で気分転換をしています。
「友達とゆっくりランチしたい」「カフェで静かに読書したい」と思うこともありますが、「授乳は今しかできない貴重なこと!」と割り切り、楽しむようにしています。
ただ、もし次があるならば、次は混合(母乳とミルクの併用)にしたいと今のところ思っています。
母乳育児に便利なグッズ9選
完母で育てる私が選ぶ、母乳育児に便利なグッズはこちらの9つです。
授乳ケープ
授乳ケープは母乳育児をする人は必須です。
家に友達が来ているときや、授乳室が近くにないとき、止まっている車内で授乳したいときなどに使っています。
母乳パッド
母乳パッドも母乳育児の人は必須ですね。
余談ですが、離乳食のときに食事用エプロンの首元に貼ることで、食事用エプロンのすきまから離乳食が入るのを防ぐこともできますよ。
ナイトライト
夜間授乳の際に明るい電気をつけてしまうと、赤ちゃんの目が覚めてしまうので、夜間授乳時はなるだけ暗いライトがいいです。
常夜灯を付けるか、ナイトライトを使うのがおすすめです。
搾乳器
搾乳器は他の人に授乳をお願いする場合や、おっぱいが張りすぎてつらい場合に圧抜きをするのに必要です。
私は、産後1か月間、夜間育児を夫とシフト制にしていた時期にかなり重宝しました。
搾乳の頻度が多い人は搾乳した母乳を保存できるフリーザーパックもあると便利ですよ。
私が愛用しているコスパ抜群の搾乳器
乳頭ケアクリーム
授乳し始めの頃は乳頭トラブルになりやすいので、乳頭ケアクリームを持っておいた方がいいです。
おすすめは赤ちゃんがそのまま口に含んでも大丈夫なもの。
メデラのピュアレーンが有名です。
私もはじめの頃は授乳のたびに塗っていました。
乳頭保護器
乳首が痛いときは乳頭ケアクリームとあわせて、乳頭保護器を使って授乳をすると痛みが少し楽です。
授乳がつらい人は試しに使ってみてください。
母乳育児ママ向けハーブティ
母乳育児をしていると母乳が詰まるなどのトラブルがよく起きます。
母乳の詰まりを放っておくと、乳腺炎になる可能性があるため、早めに母乳外来にかかる必要がありますが、頻繁に母乳外来に行くのは大変だし、お金もかかります。
母乳がよく詰まる人は、ミルクスルーブレンド
母乳量を増やしたい人向けのミルクアップブレンド
ノイズキャンセリングイヤホン
母乳育児をしていると、なかなか自分時間を取ることができません。
そんなときに重宝するのがノイズキャンセリングイヤホンです。
「授乳と授乳のあいだにひとり時間が欲しい、けど外出するには時間が短すぎる」というときに、パパに子どもを見てもらって、隣の部屋でノイズキャンセリングイヤホンを付けて過ごせば、家の音が遮断されてたちまち自分時間♪
この方法だと移動も不要なので、授乳と授乳のわずかな時間をフルで使えておすすめです。
夫が休みの日の朝は夫に子どもを見てもらい、ブログを書く時間をもらっています。
ノイズキャンセリングイヤホンを付けるだけで、子どもの声が聞こえなくなるので集中して作業できます。
アプリ「ママパパマップ」
オムツ替えスペースは割とすぐに見つかるのですが、授乳室は行先によってはなかなか見つからなかったりします。
そんなときに役に立つのが、授乳室やオムツ替え台の場所を探せる「ママパパマップ」というアプリ。
(グッズではなくアプリですが、本当に便利なので紹介させてください。)
慣れない外出先でもすぐに授乳室を探せるので、母乳育児はダウンロードしておきましょう!
他のだれかの役に立ちますように+自分用のメモとして、まだ登録されていない授乳室やオムツ替えスポットに行ったら、積極的に投稿しています。
まとめ:母乳育児のメリット・デメリットを踏まえて、自分にあった授乳方法を
今回は
を紹介しました。
母乳育児のメリット・デメリットを踏まえて、自分にあった授乳方法を見つけてくださいね!