- 転勤のある会社に就職(転職)するかどうか迷っている
- 転勤になったけど、自分はやっていける?
- 転勤に向いている人はどんな人?

転勤経験のある私がお答えします!
私は新卒でゼネコンに就職し、入社半年後に縁もゆかりもない東北に転勤。仙台で1年、岩手県の三陸沿岸で2年働きました。
自分の経験や、周りの同期たちを見ていて、転勤にはメリット・デメリットがあり、向いている人・向いていない人がはっきりとしているなと感じています。
そこで今回は転勤経験のある私が、
を紹介します。
この記事を読めば、後悔のない選択をすることができるようになるので、最後まで読んでみてくださいね。
転勤のメリット・デメリットを知っておいた方がいい理由
転勤のある会社に入ろうとしている人は入社前に転勤のメリット・デメリットを知り、自分が転勤に向いているかどうか見極めてからにした方がいいです。
それはこのような理由からです。
- 転勤が向いていない人が転勤になった場合、精神的なダメージが大きい
- 転勤を解消するには、仕事を変える必要があり負担が大きい
- 転勤を後悔したとしても、想定していたデメリットによるものであれば自分で折り合いを付けやすい
例として、入社前に転勤のメリット・デメリットをあまり考えなかった私の失敗談を紹介します。
私は新卒でゼネコンに入社し、迷うことなく転勤のある「総合職」を選びました。
当時は転勤について、
「いろんなところに住めるの楽しそう!大学で地元を離れているしどこで暮らしてもいいや。」
と楽観的に考え、給料が高いという理由で転勤のある職種を選びました。
それが大間違い。
ふたを開けてみると私は転勤に向いていないタイプで、転勤のある職種を選んだことを後悔し、最終的には転職という選択をしました。(転職の理由はそれ以外にもありましたが。)



「旅行が好きだし、土地に執着ないし、転勤なんて大丈夫」と思っていましたが、旅行で行くのと実際に住むのでは全然違いました。
私のような失敗をしないように、転勤のある会社に就職するかどうかで迷っている人には、ぜひ転勤のメリットとデメリットを把握してから意思決定をしてほしいです。
この記事で転勤のメリット・デメリットを紹介するので、転勤のある会社への就職を考えている人は参考にしてくださいね。
転勤のメリット
早速転勤のメリットから紹介します。
私は転勤をしたくない派ですが、転勤にはいい面もあると思っています。
私が転勤でいいなと思う点はこちらです。
1つずつ解説します。
いろんな場所に住める
転勤は当たり前ですが、いろんな場所に住むことができます。
転勤がないと一生訪れなかったであろう土地に住み、観光やグルメ、自然を堪能できるのは転勤の醍醐味です。
出張とは違い、転勤だと数年単位でがっつりと住むので、その土地にもだんだん愛着がわいてきます。
新しい土地でいろいろ開拓し、好きなお店やお気に入りのスポットを見つけていくのはとても楽しいです。
また、いろんな土地に知り合いができるので、再び訪れる楽しみもできますし、
いろんな土地に住むことによって、転勤から帰ってきた後も、その土地の出身の人と話が盛り上がったり、その土地に遊びに行くという人におすすめスポットを教えたりと、話のネタにもなります。



私も数年住んだだけですが、東北には愛着が生まれ、定期的に行きたいと思います。
自然がとてもきれいで、ご飯もとてもおいしく、いい場所ですよ!
転勤手当がもらえる
多くの会社では転勤に手当がつきます。
その上、転勤先の賃貸費用は会社が負担してくれたり、単身赴任者には自宅へ帰る費用も負担してくれたりするので、転勤には金銭面のメリットもあります。
人間関係をリセットできる
転勤することによって、それまでの同僚や友人たちとは物理的に離れてしまうので、
それまで「誘いを断りづらいなー」などと感じていた人間関係をリセットするいいきっかけになります。
逆に、本当に付き合いたい相手とは、どちらからともなく連絡を取り続けるので、最終的にそういう相手だけが残って人間関係が楽になります。
真の友人を見極めるいいきっかけになりますね。
私も転勤をきっかけに、表面上の付き合いだった友人たちとの交流は途絶え、本当に付き合いたいと思える相手だけが残りました。
新たな出会いがある
会社の人、取引先、店員さん、地域の人、現地で入ったサークル仲間など、転勤先での新たな出会いがあることも転勤のメリットです。
単純計算で、出会う人が多いほど、気の合う人と出会う回数も増えるので、新たな出会いは人生を豊かにしてくれます。
転勤というイベントがなければ一生出会うことがなかったであろう人と、転勤というイベントがあることによって出会って仲良くなったりするので、面白いなーと思います。
転勤のデメリット
このように転勤にはいい面がいっぱいあります。
しかし、それでも私が転勤をしたくないのは転勤によるデメリットも多いからです。
私が転勤先に赴任していた当時は独身だったため「孤独」というのが転勤をしたくない一番の理由でしたが、
結婚・出産した今は、「家族への影響」や「ライフプランを立てづらい」というのもデメリットとして大きいなと感じています。
転勤によるデメリットは次のような点です。
希望しない土地に配属される可能性がある
いろんな場所に住めるというメリットがあるものの、必ずしも希望する場所とは限りません。
実家と真逆の方面の土地だったり、雪国、日照時間が短い場所や文化が合わない土地だったりと、希望しない土地に転勤になる可能性も大いにあります。
私自身は土地に対する抵抗はなかったのですが、周りの先輩や同期を見ていると、中にはうつになってしまう人もいて、土地が合わないことの精神的なダメージって大きいんだなあと感じます。
そしてその土地が合うか合わないかって住んでみないとわからないので、リスキーです。
引っ越しが大変
純粋に引っ越しは大変です。
転勤は急に言われることも多く、バタバタと引継ぎ業務をしながらの引っ越し準備はとてもハードです。
しかも引っ越し前日の一番大詰めの日は送別会でパッキングどころではない!(笑)



引っ越しの当日までパッキングに追われました。
定期的な引っ越しで断捨離をするので、モノが減るというメリットはありますが。
孤独
転勤は孤独です。
特に縁もゆかりもない土地の場合は会社の人以外に知り合いがいないため、土日に一緒にカフェでおしゃべりする相手や近場に一緒に遊びに行く相手がいません。
もちろん会社の人と遊んだりもできますし、私もよく先輩たちに遊んでもらっていましたが、そんな仲になれる人が何人もいるわけではないので、孤独な週末がほとんどです。



私の赴任先が超ド田舎(ショッピングセンターや映画館はおろか、カフェはマックカフェとミスドのみという町)だったことも関係していると思いますが、孤独でした…。
そして、会社以外の価値観に触れないうちに知らず知らず、会社色に染まっていくのです…。
家族への影響
家族がある人は転勤になると
- 単身赴任
- 配偶者の退職・転職
- 子どもの転校
など、家族帯同にしてもしなくても、家族に何かしらの影響があります。
会社は個人の事情など考慮してくれません。
家族がいる人にとってこのデメリットはかなり大きいのではないでしょうか。



私も家族ができた今、このデメリットは大きいなと感じています。
自分自身はもちろん、夫にもできれば転勤のない会社で働いてほしいと思っています。
新たな人間関係作りがめんどう
転勤先では新たに人間関係を構築しなければなりません。
異動であれば会社の人間関係だけですが、転勤となるとプライベートの人間関係も新しくなります。
もちろんプライベートは新たな人間関係を築かないと決めてしまうのもアリですが、その代わり孤独です。



ちなみに私は転勤先で友達がほしいと思い異業種交流会的なのに参加したら、仲良くなった人に変な勧誘をされて心折れ、孤独を選びました…。
ライフプランを立てづらい
いつ転勤になるかわからないので、
いつ結婚して、子どもをこの学校に通わせて、家を買って、・・・
といったライフプランを立てづらいです。
私の周りでは、



自分の実家が近い関東の人と結婚したいと思っていて、関東の人と出会いたい。
そのためには次の転勤で関東に戻らなければならないけど、いつ戻れるの?
このままだと婚期を逃す!!
という悩みをもつ人や、



転勤が決まったから、彼女にプロポーズしてついてきてもらうことにした。
と結婚を決める人がいました。
住む場所が変わるというイベントは人生において大きく、転勤によってライフイベントも大きく左右されている人が多かったです。
転勤に向いている人
ここまで、転勤のメリット・デメリットを紹介してきましたが、どのような人が転勤に向いていて、どのような人は向いていないのでしょうか。
まずは転勤に向いている人の特徴からです。
いろんなところで暮らしてみたい人
会社のお金でいろんなところで暮らせるので、いろんなところで暮らしてみたい人はまさに転勤向きです!
ただし場所は選べないので、「どこでもいいから」いろんなところで暮らしてみたい人、に限定されることに注意です。
誰とでもすぐに打ち解けられる人
誰とでもすぐに打ち解けられる社交的な人は転勤先の新しい人間関係にもすぐ慣れ、楽しめるでしょう。
1人でも楽しめる人
逆に、家にこもって1人で楽しめる人も転勤向きです。
転勤で近場に遊ぶ人がいない分、だれにも邪魔されず自分時間を思い切り謳歌することができます。
転勤を機に資格の勉強やスキルアップに励む人もいます。
先が見えないことにワクワクする人
転勤は急に言い渡されるため、転勤ありの職種はいつ・どこに行くかわかりません。
常に来年自分がどこで暮らしているかわからないという状況です。
このような先が見えない状況を楽しめる人は転勤を楽しめるでしょう。
転勤に向いていない人
逆に、転勤に向いていないのは次のような特徴の人です。
環境の変化が苦手な人
転勤による環境の変化はものすごく大きいので、環境の変化が苦手な人は、転勤ありの職種は絶対にやめておいた方がいいです。
特定の場所で暮らしたい人
地元や好きな町から離れたくない人は、当然ですが転勤には向きません。
狭く深くの人間関係が好きな人
転勤だといろんな土地を転々とするので、なかなか深い交友関係を築くことができません。
また、せっかく深い交友関係になっても、また転勤となり会いづらくなってしまいます。
狭く深い人間関係を好む人は転勤には向いてないでしょう。
友達と遊ぶのが好きな人
転勤によって友達とも物理的に会いづらくなるので友達と遊ぶのが好きな人は転勤には向きません。
家族と暮らしたい人
家族と暮らしたい人も転勤のある会社・職種はやめておいた方がいいでしょう。
家族帯同の場合でも、配偶者が退職・転職や子どもが転校が条件となるため、ハードルが高いです。
ライフプランを立てたい人
転勤はいつ言い渡されるかわからないため、ライフプランを立てたい人や会社に人生を左右されたくない人は転勤には向きません。
まとめ:転勤のメリット・デメリットを理解し、後悔のない選択をしよう
今回は、
を紹介しました。
▼ 転勤のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
いろんな場所に住める 転勤手当がもらえる 人間関係をリセットできる 新たな出会いがある | 希望しない土地に配属される可能性がある 引っ越しが大変 孤独 家族への影響 新たな人間関係作りがめんどう ライフプランを立てづらい |
▼ 転勤に向いている人・向いていない人
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
いろんなところで暮らしてみたい人 誰とでもすぐに打ち解けられる人 1人でも楽しめる人 先が見えないことにワクワクする人 | 環境の変化が苦手な人 特定の場所で暮らしたい人 狭く深くの人間関係が好きな人 友達と遊ぶのが好きな人 家族と暮らしたい人 ライフプランを立てたい人 |
私は新卒の就活の際に、転勤のデメリットをあまり深く考えずに転勤ありの会社・職種にして失敗しました。
(転勤先では楽しいこともたくさんあったので、今となってはいい思い出ですが。)
逆に、前職の同期の中には、転勤先が決まったら行きたいところリストを作って、週末にひとりで観光に行って楽しんでいる人もいます。
転勤は向いている人であればすごく楽しめると思います。
転勤のある会社・職種への就職を考えている方は、私のようなことにならないように、向き・不向きを見極めて意思決定をするようにしてください!